俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
アウトラインぎりぎりの言葉で姫はようやく納得したらしい。
大人しく俺のジャージを羽織った。
「……ありがと、翼」
姫は柔らかく微笑んだ。
安心したのか、笑顔が可愛かったからか、小さくため息が出た。
最初から言うこと聞いとけばいいものを………
「…………っ!!」
視線を下ろした先の姫は、苦しそうな顔で倒れていた。
「姫!!!」
慌てて肩を抱き上げる。
さっきとは比べものにならないくらいに、熱い。
熱……上がりすぎだろ。
頼みの事務室のオッサンは全然くる気配がない。
練習に行くだけだからと思ってスマホも置いてきてしまってる。
姫のスマホはなぜか電池切れだし……
どうしたらいいんだよ。
苦しんでる姫を黙って見てろって言うのか…。