俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「気分はどうだ?」
「今日はすごくいい。昨日は具合悪かったけど治ったと思う」
「よかった」
安心したように微笑んでくれる。
その笑顔がすごくきれいで…
ドキン…
心が密かに音を立てる。
相手は翼なのに。
今感じている想いは……
「悪かったな」
「え?」
「俺がいても結局出られないままで」
「そんなことないよっ」
大きなジャージの襟元をぎゅっと握りしめる。
昨日の夜はほんとに具合が悪くて、寒くて。
遠い意識の中で聞こえた優しい声。
抱きしめてくれる温もり。
ずっと安心していられたのは、翼が守ってくれたから……
「翼がきてくれてほんとに助かった。暗くて、寒くて、1人じゃ怖かった。
守ってくれて傍にいてくれたこと…
ほんとにほんとにうれしかったから」