俺様orクール?幼なじみのお姫様♥



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姫side


「落ち着いた」


「うん…」



顔を上げると、咲夜は優しく笑った。


やっぱり咲夜といると、心が温まるよ。


優しくて心の温かい、あたしの好きな人……。



「じゃあそろそろ戻ろうぜ。腹減ったし」



翼が立ち上がる。



「あー、このまま練習行ったほういいんじゃない?」


「は?」



ポカンとする翼に咲夜がスマホの画面を見せた。


画面の時計は8時50分を示している。


練習スタートは9時。


うちの監督は時間に厳しい人だから遅れると大変なことになる。



「どうせ朝食の時間は終わったから食堂も開いてないと思う。俺も今朝は行ってないからわからないけど」


「おまえはなんも食わずにあのメニューをこなせるのかよ!」



翼はこの世の終わりのような青ざめた顔。


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