俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
翼の家は両親共働きで、翼以外は誰もいない。
ご飯だっていつも1人でテキトウに食べてるし。
きっと今も1人で寝てるんだろうな……。
「心配だよな」
「うん……」
咲夜との間に流れる空気も重い。
もちろん翼が心配なんだけど、何よりはあたしの気持ち。
合宿中に感じた思いが、咲夜と向き合うことをできなくさせている。
翼と咲夜。
2人が大切なんだよ……
あたしにとってそれは、何より譲れないもの。
「行ってきたら?」
「え?」
「翼のとこに…」
「咲夜……っ!?」
いきなり何を言い出すのっ!?
「だ、だってこれから部活……」
「一日くらい休んでもいいでしょ。姫はレギュラーとかないし…
それに」