俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


変な爆発音が何度もしてて、食えるものなのかはわかんねぇけど。


でも今朝からなんも食べてないから、腹が減ってるのも事実。


首だけ姫のほうに振り向いて、微笑する。



「人が食えるもんならな……」


「ひどーいっ!ちゃんと味見したもん」


「冗談。いただくことにするよ」


「ほんと?今よそうねっ!」



姫は鍋から茶碗に盛りつけはじめる。


俺も起きないとな……


関節が一瞬痛んだけど、ゆっくり体を起こした。



「はいっ」



姫が差し出したのは茶碗…

じゃなくてスプーンだった。


おいおい、それだけじゃ食えねえだろ。


こんなときまでボケるのか?


さすがに突っ込む気力ねえよ。



「おい、早くそっちのよこせよ」



茶碗を持つ手を指差した。


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