俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


それならあたしは……。


"姫"


あたしのそばにいてくれる、2人の男の子。


その姿を思い浮かべて目を閉じる。


2人の笑顔を守りたい。


…その願いを叶える答えはこれしかない。


静かに決めた、大きな決意。



それからはずっと、翼の傍にいた。


やっと翼の眠りが穏やかになったことに胸を撫で下ろす。


そんなとき。


ガチャン

遠くでドアが開く音がする。


早足で近づいてくる足音。



「姫…っ」



あたしを呼んだ声。



「咲夜…………」



大好きな人が呼んでるのに、振り返ることができない。


翼を想って泣いた、この涙を見せたくない……。


そして何より…


これから咲夜に伝えることが怖いの……



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