俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
あたしの横を通り過ぎて、それまで黙っていた咲夜が翼の前に出る。
「翼、やめなよ。
姫はそんなこと思ってな…「咲夜も咲夜だよな」
翼はあたしを睨んだときと同じ目で咲夜を見据えた。
「姫が俺のこと考えて別れますって言ったら、はいそうですかって。
結局その程度の気持ちだったのかよ」
なんで……
咲夜にまでそんなこと言うの。
あたしが選べないだけで、咲夜は何も悪くないよ……!
「つば…「翼、俺は姫のことをそんなふうに思ったことはない」
あたしが言いかけたと同時。
咲夜が翼の肩をつかみながら言った。
咲夜……。
また、涙が止まらなくなった。
「………っ」
翼が怪訝そうな表情で咲夜の手を振り払う。