俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
じっと見つめていると、ふと咲夜と視線があった。
ニコッと笑うと咲夜はあたしの元へ来る。
そして机に何かを置く。
それは購買で売ってるプリンだった。
「え………?」
「あげる。姫、甘いもの好きでしょ?」
「ど、どうして急に……」
「なにか食べなきゃ姫が倒れると思って」
咲夜の視線は、ほとんど手をつけていないあたしのお弁当箱にあった。
翼とケンカしてからずっと、食欲がなくてほとんど食べれていなかった。
咲夜はそんなところまで見てくれていたんだ。
あたしのせいで、翼との仲が悪くなってるというのに……。
「そんな悲しそうな顔してないでよ。別に翼と話せなくても俺は大丈夫だから」
頭にぽんと手を置くと、席に戻っていく。