俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


そのあとの午後の授業は何をしたかも覚えてない。


結局翼とは何も話せないまま。


気づけば放課後になっていた。


部活行かなきゃ………


話せるわけでもないのに、翼と咲夜と顔を合わせなきゃならない。


これほど憂鬱なこともないよ……


荷物を持ってトボトボと体育館へ向かう途中。


前を歩く後ろ姿が目に入る。


整えられた黒髪に長身の見慣れた姿。



「翼………っ!!」



気づけばその名前を呼んでいた。


振り返った翼は冷たい目で見下ろしてくる。



「何………?」



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