俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
廊下の向こうから歩いてくる。
部活の用のバッグを持ち、手にはボール持っている。
驚いた表情であたし達を見つめている……
「咲夜………」
心臓が止まるかと思った。
「……邪魔が入ったか」
翼があたしを掴んでいた手を緩める。
あたしはその場にへなへなと崩れ落ちた。
「姫っ!」
咲夜がすぐさまかけ寄ってくる。
「大丈夫……っ?」
「うん………」
大丈夫なはずなのに……
泣けてくるんだ。
あたしの涙を見るなり、咲夜は翼を睨みつけた。
「何をしてたんだ?」
「何って、姫がはっきりしないからどちらか選ばせようとしただけだ」
「翼…っ、おまえ……」
咲夜の目の色が変わる。