俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「なんだ、やる気か?」
翼も勝気な視線を返す。
今にも殴り合いになりそうな一触即発の空気。
それでも互いに睨み合う視線を反らさない。
「面白ぇ。…それなら」
だめ…っ
このままじゃ……
「………そいつでどうだ?」
翼が指さした、
それは咲夜の持つバスケットボールだった。
「1on1で5本先取したほうが、姫と付き合えるってのでどうだ?」
「なっ………」
「何を言ってるんだ」
あたしが言いかけたのと、同じことを咲夜が答えた。
「だって、姫が俺も咲夜も好きで決めれねえなら仕方ないじゃん。
それが嫌なら、今すぐここで答えを出せよ」
「…………っ」
冷たい笑顔があたしを見据える。
答えなんて……
そんなの………
「ほら、無理だろ?なら仕方ねぇじゃん」
「……翼」