俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「姫」
咲夜が翼の背中を見つめながら私を呼んだ。
「そんな不安にならなくても大丈夫。
俺が勝ったら姫のしたいようにしてもいい」
「咲夜…っ」
肩に手を置いて、見下ろしてくる咲夜は少し困ったように笑う。
あなたはいつだって優しい言葉をくれるんだね………。
「けれども…」
その瞳は一瞬にして真剣な色へと変わる。
「俺の気持ちはずっと変わってない。
だから俺は翼との勝負、本気で戦うつもりだから」
誓うように私の手を取る。
その甲の部分におでこをこつんと合わせた。
「好きだよ」
「……っ」
「俺の1番は姫だけだから」
まるでそれは王子様がお姫様の手を取るような仕草。
「ありがとう…っ//」
咲夜の気持ちがなによりもうれしかった。
けれどもあたしは……
この勝負……
+
。
+
。