俺様orクール?幼なじみのお姫様♥



「1on1、5本先取で勝ちだ」



先にボールを持った翼が手元ドリブルし始める。


緊迫した空気の中、ボールをつく音だけが重苦しく響く。


翼が仕掛けた瞬間が勝負の始まり。



「行くぜ」





"たった1人の

お姫様をかけて────"





翼の口元を緩ませ、ダンッとバッシュの音を響かせた。


すぐさま咲夜がディフェンスの体制に入る。


翼が突破しようとしてもそれを許さない。


何度も角度を変えて、前へ行かせない繊細な動き。


コートのサイドから、咲夜を抜くのは至難の業だ。


< 345 / 393 >

この作品をシェア

pagetop