俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
昔からなんだけど、あたしは首が弱い。
ちょっと触れられるだけでも全然ダメで……。
それを知ってる翼のイジワルの、恰好の餌食になってしまっているのだ。
「ダメ…それだけはダメ」
笑いすぎて…死んじゃうよ!!!
しきりにそれだけを繰り返すあたしを、翼は満足そうに眺めてくる。
「諦めてこっち来いよ、可愛がってやる」
「ひいぃっ、咲夜助けてっ!!」
「うん、わかった。何かあったら助ける…」
「それじゃ遅いよ~っ」
天然咲夜と俺様翼の連携プレー。
こんな最強のコンビネーションなしでしょ!?!?
なんて考えてるうちに翼が黒い笑顔で手を伸ばしてくる。
た、助けてください、誰か~っ!
ピロロンッ♪
まさかタイミングでLINEの通知の音がした。
「…姫のスマホ、鳴ってる」
咲夜が横から手渡してくれた。
「あ、ありがと」