俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「ちげぇよ」
青ざめる姫の背中を俺と反対に向けてやるから、姫はますます怯えている。
さっきから何度も、それはないって言ってんのに。
後ろからそっと、耳に顔を寄せた。
「生まれてきてくれてありがとう。俺はあなたに会えて幸せでした。
そしてあなたの幸せを願っています」
トンッー…
と校舎の方向に背中を押してやった。
「行けよ…
咲夜のところに」
「うん…っ!!!」
走り出した姫は振り返らなかった。
でもその声から、笑っていることはわかったんだ。
"おまえは俺が守るから"
もう、俺がいなくても大丈夫だな───