俺様orクール?幼なじみのお姫様♥



次の瞬間────



翼が片手であたしを抱き寄せる。


もう片方の手は咲夜を。



全ての音が消えて


その一瞬は永遠のように感じられた。



たとえ今、


この世界から"幼なじみ"という言葉が消えても


あたし達の関係は変わらない……



かけがえのないものだと


今此処に、証明するように───



翼は言葉も言わずに電車にのりこんで行った。


けれども想いはちゃんと伝わった。


涙でぼやけた視界で新幹線が発車する。


一瞬で見えなくなっても、それでも手を振り続けたんだ。



ありがとう、翼………


そして頑張ってね。


あたしと咲夜は


ここで待ってるから─────




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