俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


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姫side



「ねえ、咲夜」



駅からの帰り道。


咲夜と手をつないで歩きながら、あたしはふと咲夜を呼び止めた。



「何?」


「咲夜は5歳のときのクリスマスが特別だって言うけど、あれってあたしが迷子になったから?」



迷子になっただけで、いつものクリスマスと変わらないもん。


迷子記念日なんて恥ずかしいじゃんね。


「あぁ、あの日?覚えてないの?」


「えっ?迷子になったこと以外に?」


「その後のこと」



なんかあったっけ…



「お、覚えてないよ」



顔をしかめるあたしを覗きこんで、咲夜は微笑した。



「姫は約束したんだよ」


「やく…そく?」


「うん」



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