俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「えっマジ?超うれしいんだけどっ!!」
本気で驚いている加藤を見て、フッと吐息が漏れる。
「ただし…」
「ん?」
「……おまえに姫は奪えねえよ」
加藤の表情が一変して怒りに変わる。
「はあ!?そんなのやってみなきゃわかんないだろ!?」
「わかるよ。
……何より、俺が渡さねえから」
「…っこの、言ってくれるじゃん…!」
「翼、加藤!」
不意に後ろから呼ばれた名前。
「咲夜……」
近づいてくる足は、俺と加藤の間で止まる。
「そろそろ後半始まる。それと加藤、キャプテンが呼んでたよ」
「お、おう。今行くよ」
何か言いたげな表情をしているけども、加藤はしぶしぶコートへ戻っていった。