俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
守ってくれる人
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姫side
「あの…加藤君、まだ後片付け終わってないよ?」
「いいじゃん、そんくらい」
急ぎ足で、あたしの手を引いて廊下を歩いて行く。
「でもやっぱり仕事は仕事だし」
「真面目すぎるよ、姫ちゃんは♪」
「真面目とかじゃなくてっ、本なら終わってからゆっくり探しても…」
なんで加藤君はこんなに急ぐのだろう?
「……本なんかどうでもいいんだよ」
「…え?」
話しているうちに図書室の前にたどり着く。
誰もいない図書室は暗く、少し薄気味悪い。
「あのっ、本探すのどうでもいいってどういうことなの?」
とまどいを隠せないまま、問いかけた。
「本当は姫ちゃんに話があってね」
「話……?」
「うん」
答えながら、加藤君が図書室のドアを閉める。
途端に、廊下からの明かりが遮断され、暗くなった。