俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「俺はただ…姫ちゃんのことが好きだって言っただけ…」
「それで姫を泣かせて、咲夜を殴るわけか」
「え…と、その…っ」
「…今すぐ消えろ。そして二度とこいつらに近づくんじゃねえ」
「…わ、わかりましたっ…!!」
バタバタと加藤君が走り去っていく。
翼は黙ってその様子を見送っている。
前に立つ大きな背中を、泣きながら見つめるしかできなかったんだ…。
"もういい、勝手にしろよ!!"
あんなに怒ってたくせに…。
翼……
「大丈夫か?」
振り返った翼を、部屋の外から差し込む明かりが照らす。
加藤君の告白、態度の豹変。
翼と咲夜が助けに来てくれたこと。
そして、咲夜への想い…