俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
一気にいろんな出来事が頭を巡って、心臓がバクバク鳴り響いている。
"絶対姫を守るから"
咲夜の腕の感覚が、温もりが、未だに残っている。
抑えきれないドキドキ、胸の熱さ。
これは…
「…うん」
きっと、咲夜のことが好きだから………。
「……なんて顔してるんだよ…」
「え?」
消え入りそうな声で翼が呟いた、その内容は聞こえなかった。
?マークを浮かべるあたしを見て、翼はハッとしたように目を反らした。
「…なんでもねえよ、ほら」
「ありがと」
翼の差し出した手を取って立ち上がる。
「…ったく、心配かけやがって。何が友達だよ」
「ごめん、気づかなかったの」
両手を顔の前で合わせて謝る。
そーっと目を開けると、黒い笑顔を浮かべる翼の姿が見えた。
「そんなことにも気づかないなんてなあ…」
お、怒ってらっしゃる…!!!