俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「…練習なんて面倒なだけだよ。
俺も2人と遊びたい…って…姫?」
「………っ!…なにっ?」
いつの間にか、前を歩いていた咲夜が、あたしの顔を覗き込んでいる。
「顔…赤いよ?」
「き、気のせいだよっ!!!」
いつも無自覚にそんなことを言う。
咲夜のせいだよ?
顔を上げると、眩しいオレンジの向こうに見えた微笑み。
……ちがう、これは夕焼けのせいだ。
夕陽が照らすから、顔が赤くなるんだ…。
気づいたときには隣にいて。
1番近くにいるのに、
それでも、もっと近づきたくなる。
距離だけじゃ足りなくて、
心まで欲しいと願ってしまったの。
いつからこんな風に想うようになったのだろう…
ただ、
咲夜のことが、大好きなんです。