俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「できたら呼ぶから、翼はゆっくりしてていいよ」
振り返った姫は、にっこりと微笑む。
「あぁ…」
それからの数時間、リビングに何度恐ろしい音が聞こえてきたかは考えたくない。
一生懸命なのはわかるが、音はまるで理科の実験。
これからそれを食うこっちの恐怖も考えろよ?
まあ、俺が今日昼を生き延びれるかどうかは別として…。
立ち上がって、開いたままのドアに近づいた。
鼻歌を歌いながら、料理をする姫の姿が見える。
やっぱりこいつはバカだ…。
昼飯なんてただの口実だよ。
どういう想いで、俺がおまえを呼んだのか。
どんな目で、俺がおまえを見てるのか
気づかないなんて、言わせない…
キッチンに向かう後ろ姿に近づく。
姫を中に閉じ込めるようにして、シンクに両手をついた。