俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


心の中で警報が発令されてるのに、あたしは動けないまま…


翼はその長い指であたしの顎を持ち上げ、親指でゆっくりと唇をなぞった。




「まあ、奪っちゃったのは事実だから”ごちそうさま”とでも言っとく」


そう囁いて、その親指を舐める。



「………っ!!!!!」



一瞬にして顔が熱くなる。


そんなあたしに悪魔の笑みを見せると、翼は鍋の方戻っていく。


そして「これもらうな」なんて言って、肉じゃがをよそっているこの男は大物だと思う…。




こんな悪魔みたいな男にノックアウトされるなんて。



あたし…これからどうなっちゃうの!?!?



+





+







< 88 / 393 >

この作品をシェア

pagetop