俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「今日はいいんじゃないの?翼で…」
ガーンッ!
一気に天国から地獄へと突き落とされる。
ピクピクと震えた手を、あたしが伸ばしていることに、咲夜は気づかない。
うぅ……。
半泣きになりながら翼を睨みつけると、ニヤリとずるい笑顔を返された。
「ほら乗れよ、姫」
悪魔が手招きしている。
きっとこれはあたしの恋路を邪魔しようとする、嫌がらせに決まってる。
むかつくっ!
「お願いしますっ!!」
ムスッとしながら自転車の荷台に乗る。
「ペダル重っ…。チビのくせにお前結構重いんだな~」
「な、何よっ!翼が乗せるって言ってきたんじゃん」
女の子に重いとか平気で言う、この最低な男…
「そうだよ?だって…取られたくねえじゃん?」
「…え?」