俺様orクール?幼なじみのお姫様♥



「まっ頑張ろうぜ、白雪姫」



半泣きのあたしに、翼が真っ黒な笑みでとどめをさしてくる。



あぁ…終わった…


心の底からそう思った。



このタイミングでこの配役とは、運命のいたずらなんでしょうか?


神様にまで嫌がらせされるあたしって……!泣


+





+


「姫が死んでいるなんて…この悲しみは計り知れない。せめてもの慰めに、僕の口づけを受け取ってほしい」


そっと髪に手が触れる。


そして、色っぽい表情で翼が顔を近づけてくる。



「好きです、白雪姫」



このまま、キス……



”好きだ”


告白してきたあの日の表情と重なって……



「いやああああああああっ!!」



思わず棺から飛び起きてしまった。




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