わたくし、政略結婚いたします!?




「アリア様、どうでしたか!?」


部屋に入った瞬間にメグにそう詰め寄られ、私は苦笑した。


「あんまり訊けなかったわ。お客様が見えて、すぐにそっちへ行ってしまったから」


「そうですかー…」


残念そうにメグはそう言った。



「でも、レナルドがチョコレートが苦手だっていうことは分かった。やっぱりウィルは嘘を吐いたことになるのよね……」


「今度いらしたときに訊いてみたらいかがです?お仕事の関係もあって3日に一度はいらっしゃいますし」


「そうするわ」



メグの言葉に頷くと、メグは私にベッドに入るように促した。


そういえば、今日は休めと言われつつ全然休んでないわね、なんて考える。



「夕飯の時間にまた来ますね」


そう言って部屋を出ていくメグにわかったと返事をして、大人しくベッドに潜り込んだ。

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