わたくし、政略結婚いたします!?
結婚式を3日後に控えて、屋敷の中は準備に追われていた。
式自体は親族内だけで行われるためそこまで大きなものではない。
しかしそれでも、普段忙しいレナルドが準備のために割ける時間は限られていたし、使用人たちもそれぞれの準備で忙しそうに働いていた。
私はといえば、相変わらずマナーやダンスのレッスンに精を出している。
メグには本当に支えてもらっているし、今ではたまに一緒にお茶もする。
メグ以外にも、仲良くしてくれるメイドもできた。
それに、たまに顔を出してくれる伯爵家や公爵家の令嬢たちとも、少しずつ打ち解けてきた。
少しずつだけどこの生活に慣れ始めてきたと思う。
今では、こういう生活も悪いことばかりじゃないのかな、なんて思うし。
そんな、少しずつ前を向けるようになってきた私だけど、ひとつだけ、問題があった。
……レナルドのことだ。