わたくし、政略結婚いたします!?


「君のお父さんも、僕とレナルドを息子のように可愛がってくれた。僕らの父と君のお父さんが親友だったから」



優しかったお父さん。


自分の親友の子なら、きっと可愛がったに違いない。




「…………え?」



……親友の、子……?



「い、ま。なんて」


「あれ?レナルドからきいてないのかな?」



ウィルは意外そうな顔をした。




「僕とレナルド、本当は兄弟なんだよ」



ウィルはさらりとそう言った。



「……嘘よ。だって、イトコだって……」


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