わたくし、政略結婚いたします!?
あのまま。
あのまま、父がアリアの父親を裏切ったりせずにずっと親友でいたら。
アリアはずっと自分を好いたままでいてくれただろうか。
「過去を悔やんでも仕方ありません。今日は大事な日ですよ」
「……そうだな」
エディの言葉に頷いて、歩を速めた。
ぼんやりしている暇はないし、哀愁に浸っている場合でもない。
たとえ今、アリアが自分を愛していなくても。
そしてこれから先もずっと愛されなくても。
……ずっと一緒にいる。
これだけは、譲れないのだから。