わたくし、政略結婚いたします!?
今と、過去。
どちらを取るかなんて。
「……私、相当意地っ張りなのね?」
メグに訊くと、クスッと笑いながらメグは頷いた。
「かなり、です」
メグの言葉に、ふふっと笑って。
私はベッドから腰をあげ、歩き出した。
お父さん、ごめんなさい。
だけどきっと。
お父さんだって、レナルドに会ったら分かってくれると思うの。
素敵な人だって。
お父さんに負けないくらい、あったかい人だって。
だから。
────過去を捨てる私を、どうか、許して。
どうか、見守っていてね。