わたくし、政略結婚いたします!?
「だからなおさら、ショックだったんだよね。いちばん大事にしてた子の父親があんなことになって」
「……可愛さ余って憎さ100倍……」
前にメグが言っていた言葉を思い出して、私は思わず呟いていた。
すると、そう、まさにそれだね、なんて笑われた。
……なに、この似たものバカップル……。
なぜか脱力感に見舞われてがっくりと肩を落とした。
「あの頃はさすがに無理だったけど、今ならこの歳の差でも問題ないでしょ。
アリア嬢、僕がメグのことをもらってもいいだろう?」
「そんなの、メグが決めることよ」
でも、案外ふたりが結ばれる未来はそう遠くないのかもしれない。