わたくし、政略結婚いたします!?
「ありがとう!!」
「は……?」
レナルドの背中に手を回したまま顔を上げると、意味が分からない、と顔に書いてあるレナルドと目があった。
「……迎えに来てくれて、ありがとう…!」
「悪い、さっぱり意味が分からねーんだけど」
「……ずっと、好きでいてくれてありがとう」
言うと、ようやく意味が分かったようで、レナルドの頬にサッと朱が走った。
「……エディか!」
「どうして言ってくれなかったの?出会ったときに言ってくれたら、私たちあんなはじまり方にならなかったと思うんだけど」
「んなもん恥ずかしくて言えるわけねーだろうがっ!」
「な、なによそれ!!」
恥ずかしいからってあんな態度になるの!?
どんだけ照れ屋なのよ!