わたくし、政略結婚いたします!?
さっきはあんなに可愛く抱きついてきたじゃねーか、と不満気なレナルドに、また笑ってしまう。
「嘘よ。
……大好きよ、レナルド」
言うと、レナルドは、一瞬あっけにとられたよな表情をして。
はあ、とひとつため息を吐くと、ぎゅうっと強く抱きしめてくれた。
「……お前、ホント不意打ち得意だよな」
「なによそれ。意味わかんない」
わかんなくていい、と諦めたように言って、レナルドは私の額にキスを落とした。
「……私もね。
これから何年経っても、あなたのことだけ愛すから」
だから。
「今度こそ、絶対に、離さないでね」