Sion
理緒は穏やかに微笑む。
「いいのよ。爽理と…仲良くしてくれたんだもの。何を飲む?」
「オレンジジュースとアイスコーヒー貰えますか?」
オレンジジュースは爽理のだろう。
察した理緒は嬉しそうに微笑んだ。
「少し待ってね。すぐに用意するわ」
パタパタとキッチンに向かう。
キッチンで飲み物を用意しながら、理緒は思い出したように話し出す。
「爽理…少し話しづらかったんじゃない?」
「俺も…似たような感じなので…大丈夫でしたよ」
それを聞いて、理緒はホッと胸をなで下ろしていた。
そんな理緒に希愛は首を傾げる。