蒲公英
ママはキャバクラで働いていた。
名目上はあたしを育てるために。
でも、本当は単なる男好き。
ホストクラブに出入りしているのを初めて知ったのは小六の時だった。
こんなママだから、きっと…あたしを産んだのも妹と同じで…できちゃったから…なんだと思う。
ママがあたしの出産時の話をするのは酒を飲んだ時だけ。
酒に酔った勢いである日、ママは言った。
「あんたの名はね~ママの名前の真保の“真”とパパの名前の佑弥の“弥”をとって“真弥”にしたの~。ママとパパは~当時ラブラブだったから~」