恋したのは馬鹿野郎
「あれ?」

桜の下に知らない男の人が立っている。
「あのぉ~…」

『あ~!キミキミ。職員室どこ?』

何なの。
スーツ? いったい誰?
っていうか、この麗奈様の休み時間に乱入してくるとは、いい度胸じゃん。

『ねぇねぇ。どこどこ?』

見知らぬ男が騒いでいる。

いったいなんなの?しつこい…。

『お願いだから、教えてぇ~』

「もぉ~、しっかたないなぁ~」

あまりにもしつこいので、私は彼を職員室に案内することにした。
男は嬉しそうについてくる。
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