TABOO Ⅴ~零れそうな衝動~
校内では、顔を合わせても会釈するくらいなのに。
一緒になって拾ってくれる彼に、つい戸惑ってしまう。
「ねえ、大丈夫だよ?」
「2人の方が早いだろ、行くぞ」
集めたプリントの配布まで手伝ってくれる気でいる彼は、あきらかに変わった。
出張から帰ってきた日にされた、突然のプロポーズ。
「返事はまだいい」と言われたけど、2人の関係は結婚に向けてすでに変わり始めた気がする。
彼のことは好きだし、もちろん嬉しい。
だけどー…