拾ってください!!《結婚しました!音々version》
思春期になって、

私がこのウチの子じゃなくて、

それでママが肩身の狭い思いを知っていることが

理解できるようになった。


夕子おばさんも、忍くんも相変わらずだったけど、

私は、ママを守ることで育ててもらっている

恩返しをしようとしていた。


なるべく二人の対応は私がして、

ママは出かけてもらったりした。



そんなある日忍くんが私の部屋に入ってきて、

無理やりいやらしいことをしようとした。


私は、彼の顔を引っ掻いてそれを回避した。


その傷が原因で、

またママが口汚く罵られる羽目になってしまった。


そして、


「さすが卑しい女の娘よね、

 いやらしい。


 自分の姉の亭主を寝取っておいて、

 その子供を姉に育てさせて、

 自分は何だか、いいところに嫁に行った

 らしいじゃないの、姉さんも気の毒にね。」


ママは


「いやあ~っ」


と叫んで、私の首に手をかけた。


一瞬苦しいって思ったけど、

ママが死なないなら死んでもいいやってそう思ったら

力が抜けてとっても楽になった。

私のせいだねごめんママ

いいよ、私がいなくなればいいんだから-------


 
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