拾ってください!!《結婚しました!音々version》
差し出された手を握ると。

大好きな人のぬくもりが指先から染みてきた。

自然と頬が緩む。


「帰るか家に。」


「家…?」


「俺と音々の二人の家。」


「八起さん私!

 色々思い出しました。

 あの私、

 八起さんのそばにいてもいいですか?」


「当たり前だろ?

 俺の奥さんなんだから、

 忘れちゃった?」


「覚えてます。」


覚えています八起さん。


大好きなわたしの旦那様。


世界一大好きな人。


野村八起さん

あなたのことを。
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