拾ってください!!《結婚しました!音々version》


「八起さん」


「ん?」


「この子女の子みたいなの。」



「お前、猫にもヤキモチか?」


「だって…」


「馬鹿だなあ」


八起さんは私を小突いて

頬に音を立ててチュッとする。

そして恥ずかしそうにニッと笑った。


八起さんの手の中で子猫が

にゃあと泣いた。


「仕方ありませんね。

 可愛いし、ここじゃ寒くて可愛そう。」


「だな。」

なんか嬉しそうな顔した八起さん

もしかしてこの人

拾うのって趣味かしら。


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