拾ってください!!《結婚しました!音々version》
蜜月と言えるかもしれない。


それからひと月

私は父と夢のように

大切な、大切な時間。


神様は、私たちに時間をくれたのだと思う。


もしかしたら治ってしまうんじゃないかと思うほど

父は元気になっていった。



「お父様、日差しがだいぶ緩んできました。

 日が暮れる前に、
 
 散歩でもいきませんか?


 お父様?

 お疲れかなのね 残念…」



その時、確かにあった父の命、


かすかに笑った。




でもそれが最後の命の灯

揺らっと揺れて






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