拾ってください!!《結婚しました!音々version》
久しぶりに行った実家は、

すっかり知らない家になっていた。


私の存在はまるではじめからそこにいなかったように。


そうね、もともとこのうちには関係のない人間なんだから、

拒否されると思っていたら、

あっさり迎えられて、

書類に署名をしろと言われた。


この家とは、まだ、私の知らないとこでまだつながっているんだと

ぼんやりとしていたら、

「なんですかこれは?


 遺言の一切を放棄するって?


 その遺言書はどこに?それを見せて頂いてから検討して

 本人がサインするものですよね?


 それにこれは、音々さんが受け取りになっている保険ですね?


 どうするつもりなのですか?」




< 65 / 141 >

この作品をシェア

pagetop