HAPPY★LIFE〜ひとつ屋根の下で〜
好きだから… 【流斗】
『流斗君…好き…』
何故か俺の部屋に居る優。
しかも風呂上がり!
しかも俺の事好きって呟いてる!
何だ!?
何だこのサプライズ!?
やっべぇ心臓バクバク鳴ってんぞ俺!
まぁ…
優が好きって言ってくれてんだ、ここは1つ…
「俺も好き。」
その小さな背中をガバッと後ろから抱き締めると、俺の想像を越える声が返ってきた。
『ッキャァァァァアア!?』
キーン…
鼓膜破れるって。
何だよ。
俺の事待ってたんじゃねぇーの?
「お前叫び過ぎ。隣に聞こえそうな大きさだぞ?」
『だってだって!流斗君がいきなり後ろからギューってするからじゃない!ってか何で部屋で隠れてるのよっ!?どうせあたしの1人妄想芝居聞いて楽しんでたんでしょ!?』
も、妄想!?
そんな1人芝居見てねぇよ!
ってか俺部屋に隠れてなんかねーし!
「おい…俺普通に入り口から入って来たんだけど…?しかも妄想って…?」
『えっ!?』
しまったって顔してる優。
ははーん?
優自分で言っちまった?
自分のトップシークレット言っちまった?
『り、流斗君…?何か笑顔が怖いよ…?』