HAPPY★LIFE〜ひとつ屋根の下で〜
『…それで?』
「それでね♪流斗君も負けないって言ってたんだよ♪」
ただいま、移動教室中…
移動中に泉美とおしゃべりしてます♪
『てかさ、さっきから優、流斗君!ばっかりだよね?』
「えっ!?」
あ、あたしそんなに流斗君の事ばっかり話してた!?
あたしウザイじゃんかー!
「ご、ごめんね!?」
『そういう意味じゃなくて、幸せそうでなにより!って感じかな?』
「い、泉美〜!」
あたしは泉美に抱きついた。
あたしが男の子に生まれ変わったら、絶対泉美にプロポーズする!
ドン!
「キャッ!?」
あたしは誰かにぶつかって廊下にしりもちをついた。
もう!誰よ!?
『ごめんね!?大丈夫?』
ち、ちょっと…カッコいいかも?
「あたしは大丈夫!それより教科書散らばっちゃったね…」
あたしはぶつかった男の子の教科書を拾い上げ、男の子に渡した。
「はい!…ん?」
この名前…
見たことある!
「五十嵐 槙(イガラシ マキ)…もしかして槙ちゃんだ!?」
この男の子はあたしの幼なじみだった!