野良猫の飼い馴らし方。
カーテンから差し込む光で、あたしは目を覚ました。
「ん~!」
枕元で充電してある携帯を開くと、いつもどおりの午前6時。
起き上がってから、目覚めのフルーツジュースを口にして、洗面所へ。
鏡に映るのは、胸下まで伸びた金に近い茶髪のあたし。
…よく聞かれるが、この髪はダメージひとつない完全な地毛。
てきとうに団子でまとめてから、顔を洗ってメイクをする。
朝はいたってナチュラルメイク。
それこそ、口元の飾りは色付きリップだけだったりする。
―チン
電子レンジの音を聞いて駆け付ければ、ちょうど朝ご飯が完成していた。