野良猫の飼い馴らし方。
しかし、新しい言葉と一緒に落ちてきた腕に、ビクリと反応して目を開ける。
そこに広がるのは、5人組の顔。
嗚呼、どうしてこんなあたしに構うんだろう…。
本当、もったいない。
あたしなんか、ただ邪魔になるだけなのに。
…物好き、ってやつかな?
はぁ、と小さく溜息を吐けば、そんなあたしを睨むように視線を向ける彼ら。
理解不能だ。
「ね~え?君、ほんと何者~?」
昨日とは打って変わって、優しい眼差しを向ける桐谷先輩。
喋り方とか、顔とか。
本当に可愛いと思う。
「仁がさ?イライラしてるんだよね~」