アイドルって、バレたなら。
「やっと気付いた?」


彼の声がする。

驚いて振り返ると、いつもの彼が立っていた。


「ドラマ、決まったんだ。」

「えっ、え?...。」

「お姉さん、俺が芸能人って知らなかったでしょ?いつもニコニコしてて優しいし、自然に接してくれるから、ここのコンビニ来やすかった。」

「....そう?」

「この前はありがとう。嬉しかった。」

「あ、はい。」

「早く有名になって、お姉さんに気付いてもらいたくて、仕事頑張ったんだ。俺がアイドルってバレたなら、今度はお姉さんがどんな人か教えてよ。」

「え?」

「お姉さんに会いたくて、わざわざこの店来てたんだもん。」



ちょっと、それって、どういう意味?

胸の奥がキュンキュンする。

こんなことって、こんなことって.......

夢? じゃないよね?


< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:11

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

しょうがねーな、まったく。

総文字数/58,285

恋愛(その他)102ページ

表紙を見る
この冬が終わる頃

総文字数/5,000

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る
seven kisses

総文字数/61,628

恋愛(その他)190ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop