契約彼氏-ニセ彼氏-
第1話
肌を冷たく撫でられた気がして、私は思わず身を震わせた。
初めて着たシルクの下着の感触。
鏡の中には白いブラとキャミソールをつけた18歳の女の子が少し心細そうに微笑んでいる。
大丈夫……よく似合ってる。
ウェーブがかったロングの髪にも。
ちょっとポッテリしたピンクの唇にも。
私は安堵して鏡の前を離れると、春色のブラウスに袖を通した。
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