愛色と哀色の夜
ぷはっ、麗奈は牛乳を全て飲み終えると満面の笑みでわたしを見て、
「これ、すごい美味しいね!!」
わたしはあまり牛乳が得意ではないのですが、麗奈が喜んでくれたので良しとします。
牛乳瓶を所定の場処に返し(麗奈は何故か返さずに持ち)、近くの椅子で休憩しようと麗奈の手を引いた時
「ん、グッドタイミングかな?」
まるで計ったように、闇よりも深いコートの人物は現れました。
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